〔083〕和気アルプス

2005年02月20日



岡山県和気郡和気町
お勉強の時間
  久々の県外遠征であるが、半分はバイパス道を走るので兵庫北部の山に行くより時間は掛からない。
和気アルプスはやたらと横文字が使われている、登山家には常識の横文字であろうが一般ハイカーには意味が判らない。 この際、少し勉強をしてみる。
 キレット:山稜がV字形に深く切れ込んで低くなっている所。
 コル:山稜上の窪んだ所。鞍部(フランス語)
 ザイテングラード:側稜(ドイツ語)、日本語の側稜の意味が判らない。
 チンネ:尖塔のように立つ岩峰。
 スラブ:大きな一枚岩。
 ガリー:溝、クーロアールに同じ。
調べてみたが今さら、覚えられそうにない。 今後もいい加減な日本語でいきます。
和気アルプスの登り残したところにも面白そうなコースがあるので、又、行ってみたい。
A:ゴンゲン岩=南端の岩峰。
B:和気富士(城山)
    つつじの見頃は4月10〜15日。
C:観音山(“和”文字焼きの山)
    8月16日夜8時点火。
D:和気鵜飼谷温泉=広い露天風呂あり。
E:穂高山(ドーム)=竜王山バットレス(崖壁)
    の展望は必見!
F:薬師山=穂高山へは登り専用です。
G:八ツ峰岩=鎖で始まる。
H:小竜王=穂高山ガリー(岩溝)の展望よし。
I:槍ヶ峰=全縦走路の展望は満足!
J:鵜飼谷北稜ルート=ザレた岩場あり。
K:宗堂池=エメラルドグリーンの池。
L:御大師山=御大師様の祠あり。
M:山の学校=芝生広場。
N:鷲ノ巣岩=ロッククライミング場。
    南端は一般者でも登れるが、下降は要注意。
O:チンネ・スラブルート=和気アきっての
    ハードルート。
P:迷いピーク=点線のルートは迷いやすい。
Q:ザイテングラード(側岩稜)=斜度30度の好    アルペンルート。
R:剣峰=山頂は岩場で展望がよい。
S:東平尾根=1kmの自然林。
T:鎌尾根リッジルート=独標高度感あり。
U:奥壁ルート=奥壁先端はスリルあり。
*神ノ上山山頂は展望よし。北に那岐山が見える。
*鵜飼谷温泉は500円とタオル1本でOK。
  駐車無料。
日曜日は朝市あり。和気アルプスは松茸山につき
9月1日〜11月30日は全山入山禁止です。
御協力下さい。
また、竜王山登山道は治山のため09年12月1日まで、ハイキングでの利用はご遠慮ください。
(自然回復にご理解ご協力ください。)

上記の地図と注釈は和気町在住 藤本正道 さんのHPから無断で拝借しました。
” 和気アルプスのホームページ ”にて詳細が見れます。
'16年現在、藤本さんのHPは閉鎖されています。
 

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和気アルプスの管理人、藤本さんのHPを見ると和気アルプスには至るところに道があり、21のピークがあると書かれている。どう廻れば多くのピークを歩けるのか考えてみた。安心して車を停めることが出来るのは鵜飼谷温泉のみ、ここを出発点にして出来るだけ舗装路を歩かずに済むコースを設定してみる。
県道96号線から見た和気アルプス全景。
左奥が竜王山(223m)、右の高い山が神ノ上山(370m)か?
吉井川側から見た縦走尾根、今回は左奥の鵜飼谷温泉側から
右端の和気富士に向かって歩く。 尾根の西面はかなり急峻。
出発点とした鵜飼谷温泉、温泉は地下にあり、
上部はホテルになっていた。 帰りに入浴する予定(500円)
山鵜飼谷温泉裏から始まる登山道は通行禁止となっていた。
マツタケシーズンの名残と思うので潜って進む。
直登18分で縦走路途中の ”前ノ峰”に着いて、
和気富士側に南進する。
縦走路途中に岩がにょきにょき生えた様な恐竜の背。笠形山の龍の背によく似た感じ。
”和気富士”への縦走中はどこからも展望が良かった。
気温は5℃、歩くのに気持ちの良い気温だ。
56分にて ”和気富士”山頂(173m)に着く。
山頂には電波施設があり味気ない。 樹木で展望もよろしく無い。
眼下に吉野川と金剛川、和気町の町並が見えるが、
雑木が多く結構展望を邪魔してくれた。
”和気富士”から藤原の集落まではジグザグの急斜面を一気に下る。
下り終えて振り返り見た ”和気富士”は富士の名を付ける程の山容
ではない様に思うのだが・・・
”八ツ峰”の登り口。 最初は鎖が2本設置して
あったが、後は無し。 迂回路もある様だ。
和気富士を下山して次の登山口を探していると、八ヶ峰岩の取り付きに出く
わした。見上げる崖っぷちに鎖がぶら下っている、取り合えず登ってみる。
鎖がなくなってからも岩の急登が続くが、直ぐにてっぺんに出る。低い岩峰
であるが垂直の崖なので高度感はある。その先も極端な痩せ尾根で歩くのが
怖い位のスリル感を味わえるが、進んで行くと裏側の集落に下りてしまった。
縦走とはまったく関係のない独立峰だった。面白かったが無駄骨に思えた。
標高では大したことが無いが、絶壁なのでスリル感は充分あった。
登ってからもスリル満点の痩せ尾根が続くが、
進んで行くと裏側に下りてしまった。
”竜王山”(223m)へは登山口から本当に真っ直ぐな登りが続く。
登山口から17分で ”竜王山”に着く。
小さな祠があり、雑木で展望は良くない。
各山頂にはシンボルのイノシシにピークハント21の番号が記載されている。これを見付けるのは楽しい
”竜王山”を過ぎると目の前にすばらしい展望が広がった。
涸沢峰までの縦走路、今回は行かない穂高山、最終目的の ”神ノ上山”までが見えていた。
神秘的な色合いの ”宗堂池”。 一度近くに行ってみたい。
”穂高山”からの合流点になる ”涸沢峰”の山頂。
”涸沢峰”からは一転して穏やかな道となる。
分岐点から10分程下り ”鷲ノ巣岩”に着く。
岩峰には錆びたハーケンが沢山打ち込まれていた。
”鷲ノ巣岩”から見た雄大な展望。 一人、岩に座りおにぎりを食べる。
”鷲ノ巣岩”からは和気アルプスきってのハードコースであるチンネ・ブラストルートが見えた。
とても登れる様に見えないが・・・
3時間30分にて和気アルプスの最高峰 ”神ノ上山”(370m)に着く。気温は5℃と低いが天気は最高。 ”和気富士”で話しした人と再会す
る。 (右の人物)
”剣峰”から ”神ノ上山”を振り返り見ると、
天気は最高だったのに突然、雪が降ってきた。
平均斜度30°と書かれたザイテングラードから振り返り
見た ”剣峰山頂”。 岩峰からの急斜面が続く。
下り終えると二度の沢渡りとなり、後は廃林道を進んで行く。
35分で下り終えて県道414号線に出るが、ここを登山口にしようとした場合、相当見付け難いだろう。
後は舗装路を15分歩き4時間30分で和気アルプス縦走を終え、温泉に浸ってから帰る。
ザイテングラードへの登山口はこんなところ。
道標はないと思ったが植え込みの下にひっそりとあった。
植え込み下の道標、車では通り過ぎてしまいそう。
〔20〕まよいピーク と道標があるが雑木林のフラットでピークらしさは全然ない、ピークが無い故に道に迷う人が多いらしい。
分岐点まで登り返し、”神ノ上山”(こうのうえやま)へ向かう。 降りて来た人が
”60名の団体さんが居ますよ”と教えてくれた。 直ぐにジジババ軍団に出くわす。
5〜6人は道を譲ったが切りが無いので声を掛けて一揆に抜きさってしまう。
岡山100山』    ”神ノ上山”の読みは”こうのうえやま”であり、G・Bに書いてある”かみのうえやま”は間違っています。
最高峰は”神ノ上山”(370m)
わけアルプス